ARデバイスの課題
前回、VRとARに軽く触れたけど、今回はARについて。
ARデバイス(ARグラスとかARメガネ)は、大きく2種類。
- 仮想スクリーン型
- 網膜投射型
仮想スクリーン型っていうのは、単純に映像をハーフミラーとかで
重ねる方法を取っているもの(下図)。
この方式は、仮想スクリーンにピントが合っていないとぼやける。
網膜投射型っていうのは、目の網膜に直接映像を投射するもの(下図)。
この方式は、目の焦点がどこだろうがAR画像のピントが合う。
この二つの方式、一概にこっちがいいとは言えなくて、
向き不向きがある。
網膜投射型は、必ずピントが合うので、
情報を表示する使い方(ナビゲーションなど)に向いている。
一方、仮想の物体を操作するような使い方には向いてない。
必ずピントが合うということは、奥行きが認識しにくくなるので。
仮想スクリーン型は逆で、奥行きの認識がしやすいので、
仮想物体の操作には向いていて、情報を表示する使い方には向いていない。
ピントを合わせるということは、注意をそっちに向ける必要があるので、
余所見しているのとほとんど変わらないし、結構疲れる。
最近、製造現場とかにAR使うみたいな話も話題だけど、
この特徴を把握しておかないと、思ったようにいかないとか、
使いにくいツールになって結局廃れるので、用途を踏まえて選ぶことが必要。
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